あなたも私も日々、「引き寄せの法則」を使って生きています。
けれど、多くの人が「願っても叶わない」と悩んでしまうのはなぜでしょうか?
実はその理由は、引き寄せを使えていないからではなく、
「すでに使っている引き寄せの方向がズレてしまっているから」なのです。
心の奥にある、あなたが感じている予感が、すでに未来を決めていた。
そう気づいたとき、あなたの現実は少しずつ変わり始めます。
潜在意識は24時間、命令を実行している
引き寄せの法則とは、
意識の奥にある潜在意識が、
あなたの無意識の命令を現実に反映してくれる仕組みのことです。
潜在意識はあなたが「こうなってほしい」と願ったことではなく、
あなたが「当然こうなるよね」と感じていることを、
優先的に叶えようとします。
たとえば、
「お金に困るかもしれない」
という不安を強く抱いていれば、
潜在意識は「お金に困る未来」を“望まれたゴール”として認識し、
その実現に向けて行動を促してしまいます。
心理学者ロバート・ローゼンタールの「ピグマリオン効果」でも、
“期待したことが現実になる”という現象が観察されています。
つまり、私たちは意識的であれ無意識であれ、
自分の想定通りの現実を生きているのです。
願望と現実のズレが起こる理由
あなたの現実は、あなたが過去に潜在意識にセットした「設定(未来)」によってつくられています。
けれど、多くの場合、その設定はあなたの顕在意識(自覚している願望)と一致していません。
たとえば、表面的には「幸せなパートナーが欲しい」と思っていても、
潜在意識には
「どうせまた裏切られる」
「自分は愛されない」という設定があると
その設定通りの人間関係が繰り返されてしまいます。
これは、脳が「変化=危険」と判断してしまう安全装置のようなもので
見慣れた現実、聞き慣れた価値観、体験したことのある未来のほうが
生命維持の観点から“安全”だと判断されてしまうためです。
まずは「自分が何を命令していたか」に気づくこと
本当に変わりたいと願うなら、まずあなたがやるべきことは、
「自分はこれまで潜在意識にどんな未来を命令していたのか?」
に気づくことです。
いま目の前にある現実が、その答えです。
- 「なんでこんな状況になったんだろう?」
- 「どうしていつも同じパターンになるんだろう?」
その違和感こそが、潜在意識の“設定ミス”に気づくサインです。
あなたが本当に望んでいる未来とは、ズレた方向へ進んでいるのかもしれません。
でも大丈夫。
気づくことができれば、そこから書き換えは始まります。
まとめ 〜引き寄せの第一歩は「気づくこと」から〜
あなたも私も、いつも願っている通りの未来を生きています。
ただしそれは、顕在意識の願いではなく、
潜在意識の“当たり前”によって決まっているのです。
「引き寄せをマスターする」とは、特別な力を手に入れることではありません。
今まで無自覚に向けていた設定(未来)の方向を変えることです。
誰もがすでに、潜在意識を使って人生を創っています。
あなたにも、その力はもう備わっています。
あとは、そのハンドルを意識して握るだけ。
さあ、ここからが本当のスタートです。
次回【第2回】では、
「潜在意識がなぜ勝手に未来を決めてしまうのか?その仕組みと脳のクセ」
について詳しくお届けします。
楽しみに待っていてくださいね。
今回も最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。