これまでの2回で、私たちがすでに引き寄せの法則を使っていること、
そして、望まない未来が繰り返される仕組みについてお伝えしてきました。
【第1回】あなたはすでに引き寄せを使っている、願いが叶わない理由は方向のズレだった
【第2回】潜在意識はなぜ「望まない未来」を設定してしまうのか
今回は、いよいよ実践編。
“オート設定された過去ベースの未来”を卒業し、
“望む未来を自分で創る力”を取り戻す方法についてご紹介します。
あなたが本当に望む現実は、「今この瞬間」からつくり始めることができます。
望む未来を選び取る力は「意識化」から始まる
まず大切なのは、「今、どんな未来を設定しているか」に気づくことです。
これは難しいことではなく、ただ“今の自分の予感”を観察するだけ。
たとえばこんな質問を自分に投げかけてみてください。
- 数ヶ月後の自分、どんな風に感じている?
- お金や人間関係、仕事について、どんな展開がありそうだと感じてる?
- それは、自分が本当に望んでいる未来?
このとき浮かんできた感覚こそが、現在あなたが潜在意識にセットしている未来です。
その予感に「違和感」があるなら、それは書き換えのチャンス。
気づけた時点で、あなたは“その予感を選び直す”ことができるようになります。
書き換えの鍵は「感情をともなう言葉」
潜在意識に命令を届けるには、「言葉」だけでは不十分です。
大切なのは、そこに「感情」が乗っていること。
たとえば、「お金に困らない私になる!」と繰り返し言っても、
心の奥で「いや、どうせ無理だよ…」と感じていれば、
その“本音”が潜在意識に届いてしまいます。
ですから、まずは言葉の前に「感情の土台」を整えることが必要です。
そのためにおすすめなのが、“未来の自分を先取りする”感情の練習。
- 理想の未来が叶ったとき、どんな気分だろう?
- どんな表情をして、どんな声のトーンで話しているだろう?
- そのときの自分に、一言メッセージをもらうとしたら?
このように「感情から未来を感じる」ことで、
潜在意識はその未来を“リアル”だと認識しはじめます。
脳科学でも、“想像されたイメージ”と“現実の体験”の区別はつきにくいとされています。
イメージトレーニングがアスリートの能力向上に効果的なのもこのためです。
日常に組み込める3つの「未来の設定ワーク」
では、具体的にどんなことをすればよいのでしょうか?
以下の3つを日常の中に取り入れてみてください。
① 朝のひとりごとワーク
朝目覚めたら、「今日、こんな自分で過ごす」と宣言してみましょう。
例:「私は安心感の中で、自分の可能性にわくわくしている」
その日のエネルギーを未来に先回りしてセットできます。
② 感情日記をつける
寝る前に、その日感じた感情を簡単にメモします。
「今日は焦りが多かったな」→「それはなぜだろう?」
自分の“内側の設定”に気づく習慣が育ちます。
③ 理想の1日を5分だけ先取りする
好きな音楽を聴きながら、
「理想の1日を終えた自分」を5分だけ感じてみてください。
未来の記憶を“感情”で先取りすることで、潜在意識に新しい地図を届けられます。
まとめ ~潜在意識は、あなたの味方です~
ここまで読んでくださったあなたは、もうすでに引き寄せの本質に触れています。
潜在意識は、あなたの敵ではありません。
ただ「何を指示されたか」に忠実に動くだけの、純粋なサポーターです。
だからこそ、
あなたが「こうなりたい」と願う未来をしっかりと感じ、言葉にし、感情にのせて届けること。
それだけで、潜在意識は新しい方向へと舵を切り始めます。
過去の記憶からつくられる“予定の未来”ではなく、
今この瞬間からつくる“意図された未来”へ。
あなたの人生のハンドルは、あなたの手の中にあります。
「あなたの思考は、あなたの運命をつくる」
— ナポレオン・ヒル(『思考は現実化する』より)
あなたが描く本当の未来は、きっと今この瞬間から始まっています。
心を自由にして、思い切り選び直していきましょう。
今回も最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。